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2009年から2年間、大学院で環境関連学を専攻するため、イギリスにやって来た私達の話 This blog is about us(U&I) coming to UK in 2009 for Environmental Study at master level for 2 years
by uk-env
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Spring term has started
Iです。

春学期が始まりました。今週は、先学期のモジュールの試験とエッセイの提出もあって、1カ月近いクリスマス休暇を満喫した後の頭と体には、なかなかハードな一週間。

試験は、「気候変動の科学」のモジュールの評価を100%決めるもの。自然科学の試験というものを、大学の教養学部時代以来受けたことがなく、勉強の仕方が分からなくて困りました。具体的にやったのは、

・学期中の授業の復習。レクチャーの録音しておいたのを全部聞き直しました。学期当初に知識がない状態で授業を受けていた時は聞き流していた内容が、全体像がおぼろげながら分かってから聞くと実はとても重要だと気付かされたり。普段は録音してもどうせ聞かないのですが、このモジュールについては録音しておいて正解。
・IPCC AR4 WG1をひたすら読みこむ。全部は無理なので、Technical Summaryから始めて、各章のサマリー部分に進み、授業で重点的に扱われていた部分は章(又は節)全体、というように進めました。
・エッセイ形式の問の解答で使えそうな重要論文の見直し。セミナーで扱われた論文すべてを全部読み直す時間はないので、数を絞って内容を頭に入れる。
・お絵描きの練習。英語力がないというのもありますが、自然科学の試験ではビジュアルに頼るのが早道(担当教授推奨)。といって、描いたことのない絵(グラフ等)をマグニチュードを含めて試験中に描く(例えば、いわゆるホッケースティックのグラフとか、カーボンサイクルの図↓を、数字込みで描く)のは非常に大変なので、ある程度慣れておく必要がある。
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・ボキャブラリーの記憶。とにかく、社会科学と比べると言い換えの効かないワードが多く、回答作成にあたって覚える必要のあると思われる単語を書きとめていったら、単語帳のようになりました。ただし、この手のワードを覚えても日常生活で使う機会はないので、英語力の底上げには全く役に立っていない感あり。

といったところでしょうか。過去問がなかったせいもありますが、昨年UCLでの開発学の試験と比べると、ひたすらインプットに時間を割いて、アウトプット(エッセイを書く)の練習はあまりできませんでした。

実際の試験では、必須の問(短答式)で一つほとんど聞いたこともない単語の説明があってそこはできませんでしたが、後は、用意していた範囲で解けたと思います。ただし、ひたすら時間がなく、3時間の試験時間で物理的に書ける量(当然、ネイティブより圧倒的に少ない)の中で、どこを掘り下げどこを切るか、というのが難しかったです。焦ると、脳みそのメモリが「英語」(ボキャブラリー、文法)の部分にとられて、ロジックが弱くなるんですよね。

当初は、慣れない自然科学のモジュールの評価が試験一発勝負というのはすご~く嫌だなあと思っていましたが、考えようによっては、もしエッセイの提出だったら、(1)書き方がまるっきり違う自然科学の論文の形式の習得といったようなところに時間を割かねばならなかった、(2)特定の分野をマニアックに掘り下げて勉強しなければならなかった、はずで、むしろ試験対策として、なじみのない「科学」のコアな知識だけ薄く広く勉強できたのは良かったかなと思います。
by uk-env | 2011-01-13 06:01 | 大学(Sussex)
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