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2009年から2年間、大学院で環境関連学を専攻するため、イギリスにやって来た私達の話 This blog is about us(U&I) coming to UK in 2009 for Environmental Study at master level for 2 years
by uk-env
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Time/Calender...
WEEK 4
Iです。

サマータイムが終わりに近づくこの頃は、朝明るくなるのが遅く、起きる時間くらいはまだ真っ暗。ロンドンと違って、電車一本乗り遅れるとリカバリーがきかないブライトンなので、学校に遅れないように、実は緊張感溢れる(?)毎日です。

プレゼンやエッセイがこの時期集中していて、けっこう忙しい。今週からは「気候変動の科学」のセミナーが本格始動。これ先週始まったのですが、人数が多すぎることが発覚し、今週からクラスを2分割して再スタート。留学生は私のほかドイツ人とフランス人が1人ずつ、後は全部イギリス人で、英語的にはスパルタ環境です。ロンドンとの違いを痛感します。超早口だったり吃音があったりして英語が聞きづらいクラスメートもいる中、教授が「日本ではどうなの?」と突然振ってきたりして、発言の機会をもらっているのは有難いけど、まだこの自然科学と社会科学の接点の議論の仕方に慣れていないこともあり、なかなかきつい…。来週はグループプレゼンの担当なので、その準備もやらなくちゃ。お題はカーボンサイクルの仕組みです。う~んと、何を「議論」するのかよく分かりません。。

「気候変動の経済学と政策」の方は、政策論直結ということもあり、比較的なじみのある思考回路で対応できるという点では楽しんでいます。先週、The Stern Review(ニコラス・スターン「気候変動の経済学」)への批判に関する個人プレゼン(内容はほとんど割引率)を終え、一息つくかなと思っていましたが、来月提出のエッセイをチューターに見てもらうには、今週末までにドラフトを書き上げなければなりません。トピックは、環境価値の評価方法についてです。

あと、今週はロンドンで「Wellbeing economicsと気候変動」というお題の講演会が国会議事堂であり、半分は委員会室に入ってみたいミーハー気分で参加してきました。議事堂ツアー等では入れないエリアと思われますが、結局会合にはMP(国会議員)は一人しか参加していなくて、後はNGOや企業の人が多かった模様。こんな会議を院内でやれるという感覚がちょっと新鮮でした。中身は、一言で言えば、GDPで効用を計っている限り環境と経済の両立はないよねっていうことに尽きるかと。肝心のスピーカーのうち、Ecological Economicsの大家らしいPeter Victor教授(ヨーク大学とあったのでUさんのヨーク大学だと思っていたら、カナダのヨーク大学だそうです)の話はまあまあ面白かったですが、marketの在り方を根本的に変える必要があるという主張に対し、ロンドン市職員の参加者から発せられた「主流派経済学で回っている人達、特に金融セクターの人達とどうコミュニケートしていくべきか」という質問に関しては、クリアな回答がなかったような。この手の議論は、howの話まで明確にしてくれる人がほとんどいない気がしますが、単に私の勉強不足でしょうか。

気がつけば10月も終わり。今年もリーディングウィークがないコースなのが恨めしいところです。
by uk-env | 2010-10-29 08:07 | 大学(Sussex)
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