2009年から2年間、大学院で環境関連学を専攻するため、イギリスにやって来た私達の話 This blog is about us(U&I) coming to UK in 2009 for Environmental Study at master level for 2 years
by uk-env
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Term 1・Term 2の感想
Iです。

ようやく課題の提出も終わり、春休みに入りました!4月の試験のための勉強に費やされそうではありますが、ひとまず一区切り。座学の講義も、これであらかた終了です。

DPUの講義を一通り聴いての全体的な感想としては、やはり、開発の現場のpractitionerを育てるためのプログラム、という点が色濃かった気がします。特に数多くのグループワークは、バックグラウンドも仕事の進め方も違う人たちの中でプロジェクトを進めていく練習という意味合いが強かったと思われ、若干私にはtoo muchだったかなと。他方で、否応なしにクラスメイト達と過ごす時間が多くなる点は、英語のできなさ故にともすれば自分の中に引きこもりがちな人(私)には、良かったです。

それから、これはDPUが特にそうなのか、開発の世界全般がそうなのかよく分かりませんが、イデオロギー、とまで言わないにしても、価値観として、"justice"にものすごく重きを置くんだな、と。個人的には、率直に言ってrealityに欠けるんじゃないか、いくらなんでもそれは非効率なんじゃないか、という議論も多かったように思いますが、「自分の立ち位置」を相対化するには、良い経験でした。

直接の関係はないですが、昨日提出した課題の関係で読んでいた資料(food sovereignty(食料主権)の関係…食料に関し、農漁業・流通の在り方に市民が自己決定権を持つこと、と理解しましたが、多義的で、自給率確保のための補助金要求、自由貿易反対、といった主張につながることも多い模様)の中に見つけた風刺画で、日本はこういうイメージなのねと印象的だったのがこちら。捕鯨問題は、少なくとも私が日本にいた時に感じていた以上に日本の汚点といった感じで言われることが多い気がしますね…個人的には、「日本人としてどう思うか」と問われた時に、「感情的に議論され、政治に利用される(豪州とか)のには違和感を覚える。科学に基づいて話をすべき」という以上のことが言えず、自分のこれまでの無関心さを痛感しました。
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さて、明日から夏時間!日暮れが一気に遅くなるので、活動時間が長くなって嬉しいですが、試験勉強も始めなければ。
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by uk-env | 2010-03-28 07:28 | 大学(UCL)
もうすぐ春休み
Iです。

ロンドンも春らしい、気持ちの良いお天気が多くなりました!UCLの春学期は今週いっぱいあるので、最後の提出物の提出に向けて机に向かう今日この頃です。

と言いつつ、たぶん先週のエッセイ提出あたりで気持ちが緩んでしまったらしく、週末、久しぶりに風邪で寝込んでしまいました。先週は、東京から出張の大学の友人、クラスメイト、Oxfordの友人、出張中の会社の方、と外食の機会が多かったのですが、どうもワインが進まず、疲れてるのかな~と思ってたら、発熱。季節の変わり目ですしね。もうよくなりました。

今週をなんとか乗り切れば春休みが待っていますが、うちは4月に試験なので、春休み=試験休暇という感じでしょうか。私は2科目だけですが、英語で受ける試験って初めてなので、ちょっと緊張しますね。先日、試験の受け方講座みたいなのが開催されたのですが、3時間で2問、各1000 wordsが目安、とのこと。ネイティブならいざ知らず、これだけの量を書こうと思うと、当日、何を書こうか迷ってるヒマはありません。準備しておかないと。

4月末からガーナにフィールドトリップに行くため、春休みはその準備にも充てられます。試験の翌々日には研究計画のプレゼンもあるので、なかなか頭が痛い。夏学期は、この半月のフィールドトリップと、それを踏まえたレポート、プレゼンで過ぎて行く予定です。

あ、修論ってやつもありました。試験明けに骨子を提出しなければならないので、そろそろ真面目に考えないと。ぼんやりと、新興国のmitigation effortsへのインセンティブ付けとしてクレジットを活用する議論(SCM、NAMAクレジット、REDD等)について勉強したいと思ってますが、まだ視界がクリアになりません。

まあ、先も予定がいっぱいですが、春休みらしいこともしなければ、と、前半は国内・海外1つずつプチ旅行にも行くつもりです。その前に、この最後の課題を片付けねば!頑張ります~
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by uk-env | 2010-03-23 19:12 | 大学(UCL)
大学終了!(授業)
Uです:

昨日で今期のタームが終わり、今日から、楽しい春休みに入りました♪♪

1.最後のエッセー

昨日までは、ラストスパートということで、最終週に締切のエッセーに時間を費やしていました。問は、「熱帯地域の森林減少を食い止めるために適用可能な様々な政策オプションについて検証せよ」を選びました。政策分野としての土地勘もないため手探りでしたが、
(1)今も進む森林減少は、農地開墾・薪利用(アフリカ)、木材輸出のための伐採(南アジア)、道路等のインフラ整備のための伐採(ラテンアメリカ)などが主な原因であり、単に機会費用の観点から森林保全よりも森林減少の方が儲かるという「市場の失敗」によるもの。
(2)このため政策介入が必要となるが、4つの政策オプション(土地規制、貿易制限、教育などによる間接介入、市場メカニズムなどの直接介入)のいずれも効果性・効率性から見た場合、完全とは言えない。
(3)よって、(i)地域の原因に的確に応じたポリシーミックス(例えばアフリカでは教育と開発支援、アジアでは貿易制限と規制、アフリカではREDDなどの市場メカニズムと規制)が必要であり、(ii) また、いずれの政策にしてもガバナンスの強化:政府による最適な政策マネージメントと森林所有権の適切な割当が重要であり、(iii) さらに、潜在性の高いREDDのルール作りに当たっては、炭素リーケージの防止と地域ガバナンスの強化のため、CDMのようなプロジェクトベースではなく国ベースとし、コミュニティ・NGO等への利益分配などを通じた協働によりコスト削減にもつながる形でMRVを行うなど、持続可能な森林経営を推進するメカニズムが必要である。
とまとめました。(英語版のエッセーはコチラ

今後の趨勢としては、REDDに+がどんどんついていく(森林のシンク機能、持続可能な森林経営⇒REDD+ 生物多様性、貧困解消などの持続可能発展⇒REDD++)方向、木材輸入・消費者(国)責任が求められる(外部性の内在化:木材収支の均衡、輸入量に応じた植林を義務付ける、開発権取引など)のがあるべき流れかと思いますが、一方、日本は世界でも有数の木材輸入大国ですので、そのイニシアティブが益々問われてくると思います。
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似た話としては、クロマグロのワシントン条約への掲載(国際取引の禁止)提案がその8割を消費する日本などの反対により見事否決に持ち込まれ、首相・農相も安堵、というニュースが出ていましたね。この点、国際取引しか禁止されないため、提案国モナコも所在するEU内での取引は妨げられず、実質的な囲い込みにつながる、いきなり絶滅危惧種の保存手法を用いるのではなく、まずは国際的な漁業管理により漁獲調整を行うべき、など様々な論点があり、単純にこの提案への反対を環境的にネガティブと捉えるのは早計ですが、少なくとも、誰が国内消費に起因する国際海洋種の絶滅防止に責任を持つのかは議論する余地があるように思えます。
(余談ですが、ロンドンにいると、この手の、日本人がマグロを食べ尽くす、という話によく遭遇します。これに対しては、アメリカ人が牛を食べるを止めて、イギリス人がポテトを食べるのを止めるようなもの、と言うと大抵納得し、また寿司はヘルシーだから好きだ、という話も同時にされるので、彼らがどこまでマグロに本気なのかは、よく分かりません。)
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最後に、採点対象となるこの3000字のエッセーというのは長さで言う所の「帯に短し襷に長し」、ではないですが、言いたいことは決して全部言えず、細かい論評はできず、と表面をサラッたような印象になりがちです。日本語だともう少しましに書ける気がしますが、短い単語数を使って身がギュッと詰まった文章を書いたり、口で言えたりする技術、欲しいですねぇ。

2.LSEの授業

何はともあれ、Michaelmas Term (秋から10週), Lent Term (春まで10週)の計20週に渡って行われた授業がすべて終了しました♪ 後は6月の前半にある試験(手書きのエッセイを3×2+2×2=計8本)を受け、8月末に10000字の論文提出をするのみです。

授業全体の感想としては、(特に今期の後半に入ってからは)あっ、という間に終わってしまった感が強いです。何かがたくさん身についたようで何も身についていないような...しかし、仕事をしていた時よりも考える視野が広がったのは間違いないでしょう。答えは誰も持ち合わせていない命題ばかり(経済発展&人口爆発と環境、生物多様性、森林減少、気候交渉、技術革新と社会変化)でしたが、それを考える素地はできました。また、アフリカを除く全大陸から来た友達のおかげで、世界観が広がったのも良かったです。
これからは、このインプットを試験に向けてはアウトプットできるようにトレーニングし、論文の機会を生かして、自分なりのアウトカムを出せるようにすることが大切だと思います。そして、卒業生が仕事の現場でもLSEのこの環境政策コースの議論が最先端を行っていたことが分かりで大変良かった(今でもリーディングリストから本を読んでいる)、と言ってましたが、まさに日本に帰ってからどう生かせるかが本番かつ正念場ですね。

また、個別の授業のうち、特に良かったプログラムとしては、①環境政策(うち各政策手法;政策評価;ゲーム理論)、②サステナビリティ(うち経済発展;人口問題;生物多様性;森林;技術革新)、③環境アセスメント(うちSIA戦略アセス;RIA規制影響分析;MCA複数基準分析;スターンレビュー)④環境経済分析(うちCBA費用便益分析の方法論)が挙げられます。

逆にこれはあまり自分に合わないかも(何の役に立つんだ)、と思ったのは、①環境政策(うち環境倫理;環境正義)でしょうか。

3.春休み

楽しい待ちに待った春休み。友達も今日から、早い人間は今週頭から既に帰省したりしていますが、日程的には今日から4月26日まで。ただ、6月のテストまでは基本何もないので、好きに動けます♪

(テスト対策)
が、テストに向けて授業の見直しとエッセー準備が求められましょう。特にエッセー準備法則に従った場合、全部で28題の準備をする必要がある計算になり、計画的にやらない(例えば毎週4題)と到底終わらなそうです。ということで、4月中旬からはスタディグループのメンバーと毎週集まり、テスト準備を一緒にやっていこうと思っています。

(インターンシップ)
また、来週からは前に予告したインターンシップがスタート(テスト準備期間中いっぱい)します。これは、環境に関するリサーチ・コンサルティングの会社で、再生可能エネルギー市場調査として、各国の政策や技術、市場をインディケータ化し、世界のどの国が民間投資を行う上でより優位と言えるか、ランキング化できるようなリサーチをしたいと思ってます。Regression model や sensitivity analysisのいい勉強になると思います。

(旅行)
最後に、もちろん、テスト準備が本格化するまでは息抜きも兼ねて、旅行(仏・西)にも行ってこようと思います♪
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by uk-env | 2010-03-20 14:01 | 大学(LSE)
大学訪問
Iです。

会社の2年間の派遣制度でイギリスの大学院に派遣されている私は、現在のコースを修了した後、もう一つイギリスで修士コースに行く必要があります。以前も書きましたが、2年目のコース選択でちょっと迷っていて、今日は、オファーをもらっている3つのコースの話を聞きに、University of Sussexに担当教授を訪ねました。

サセックス大学は、ロンドンから南に電車で1時間のBrighton郊外にあります。まずは、School of Global Studiesで来年度から開講される、climate change関係の2コースを担当しているMartinのところへ。この教授、出願前に2コース(climate change and policyと、climate change and development)の違い等についてメールでアドバイスを求めた時は、返事をくれなかった。オファーをもらってから訪問を申し入れた今回も、返事をもらうのにとても時間がかかり、開講準備で超多忙なのかしら、と思っていたところ。が、今日は1-1で延々2時間も面接(?)に付き合ってくれ、ネイティブとの1-1の会話は75分で集中力の限界を迎える私は、最後はかなり辛かった…。が、彼の話は科学から政治、歴史・文化に至るまで非常に興味深く、私が新興国のmitigationが関心の焦点であること、途上国の現実を理解するために開発学を現在勉強していること等々を説明すると、climate change and policyが私の関心に沿うのではないかとアドバイスをくれました。

加えて、エネルギー問題の研究をしているSussex Energy Groupの次席にその場で電話し、キャンパス(これがまた広いのです)の端っこの建物に移動してコーヒー飲みながら話を聞くことに。クレジット絡みの議論で面白かったものの、元々Martinのところで2時間半もかかると思っていなかった私は、次の約束のため早々に切り上げざるを得ない羽目に。

で、次がIDS(Institute of Development Studies)。開発学の世界では世界的に知られた機関で、教授のLindaの口ぶりからは、IDSはサセックス大学とは別、という自負が強烈に感じられました。ただ、環境を専門にしたコースはないので(私がオファーをもらっているのは、MA in Science, Society and Development)、term paperの約5本のうち1本は環境をテーマにできるけど、全部を環境で書けるとは思わないでね、と釘を刺されました。そういうところはハッキリ言ってくれて有難い。開発関連の図書館の充実度は、パッと見た感じ目を見張るものがあり。というのも、ここは大英図書館の一部をなす図書館で、ロンドンにいても開発学の本を探してIDSに行くこともあると、UCLでも聞かされていたところ。また、School of Global Studiesと比べると、「組織」としてしっかりしてる印象を受けました。学生や補助教官と話す機会も設けてもらい、充実した訪問になりましたが、これが終わるころには、消耗しきってグッタリ。

訪問を終えた直後の今の率直な感触としては、自分の関心とのマッチ具合を考えれば、疑いなく、Climate Change and Policyが合っている。IDSのLindaにも、最終的に開発を仕事にすることは考えていない旨率直に話してみたところ、「最終的に、誰のために仕事をするかが決め手ではないか―自分の場合は、poor peopleのためというのが根底にある」と言われ、納得するとともに、自分の正直な思いとして、そこにはないかもしれない、というのを感じたところ。他方、新設のClimate Changeコースへの不安が完全に拭えたわけでないのも事実で、もう一悩みしてみようと思っています。

午後、サセックスに在籍する会社の先輩Kさんとお茶した後、電車の時間までBrightonの街をちょっと散策。思えば、初めて見るイギリスの海!私は海の近くで育ったので、海を見るの大好きなんです。お天気が良くて暖かかったせいもありますが、湘南っぽい明るい雰囲気は、ある意味、ガリガリ勉強する気を失わせるかも…。
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帰ってメールをチェックしたら、週末に書き上げ添削をお願いしていたエッセイの前半がチューターから返ってきていた。今回はあんまり出来が良くなかったわ、というメールに落ち込みつつ添付ファイルを開くと、修正で真っ赤。一日の疲れも倍増ですが、今からやり直し、頑張ります。
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by uk-env | 2010-03-16 08:22 | 大学出願
欧州の情勢は奇奇怪怪
Iです。

また久しぶりに気候変動の話を。最近、年末カンクンで開催されるCOP16での次期枠組決着に対し、懐疑的な声があちこちから聞こえてきたのは、どういう政治力学なんですかね。

夏に退任するデブアUNFCCC事務局長がそういうことを言ったというニュースを見て、またまたこいつはしょうもないことを、と思っていたら、COP15議長だったデンマークのヘデゴー(現気候変動担当欧州委員)や、ハイリゲンダムサミットの頃はヒロインだったはずの独メルケルまでそういうこと言い出して。何故そういう声が欧州から上がってるんでしょう。

どなたか状況読める方、解説していただければ。
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by uk-env | 2010-03-11 10:36 | 環境(Eco)
ポテンシャルと限界
Iです。

先週、月・水・金とプレゼンをこなし、週末に2本エッセイを書き上げて、ようやくひと心地つきました。まだエッセイは残ってますが、今学期の最大の山場は乗り越えた感じ。学部時代、教室よりテニスコートにいた時間が長い、のほほんとした学校生活を送っていた私にとって、この忙しいマスターコースの生活は、なかなか衝撃的です。ま、会社から派遣されてるわけですから、当たり前ですね。

久しぶりに英語の話を。渡英直後の「伸びしろ」の大きい時期を過ぎてから、まっっったく自分の英語力に進歩を感じなかった私。正直、ちょっと焦ってました。この「傾き」でグラフが伸びていくと、どう考えても、帰国までにまともなレベルに到達しない、と。ただ、英語は、急に伸びたと思ったら、停滞期が続き、そのうちまた急に伸びて、また停滞期を迎え、というのを繰り返す、と聞きますが、その通りかも、と思う今日この頃です。最近は、スピーキングに対する苦手意識がちょっと減ったかも。面白いのは、日によって調子の良い日と悪い日の波が激しいってことでしょうか。まるでスポーツみたいに。スポーツってことは、調子の良し悪し、向き不向きはあっても、全体としては必ず伸びていくはず(と信じてみる)。

他方で、「集中しないと聞こえない(他のことを考えてても頭に中身が入ってくる日本語とは違う)」というリスニングの限界は、永遠に克服できないんじゃないかとしみじみ思う今日この頃です。ほよ~んとリラックスしてテレビ見るってなかなかできないし(一定の「頑張り」が必要)、授業が終わった後は、どう考えても日本語の授業の3倍は疲れてる。時間が解決するんですかね~。

あと、ライティングは、「ノンネイティブで完璧に書ける人には出会ったことがない」とチューターにも通告されてますが、なかなか伸びない。エッセイをチューターに直してもらってますが(プルーフリーディングというより、エディティングという形)、「は~、なるほどね」といちいち感動させられます。時々、単数複数とか詰められて(例えば、climate changeの影響は「impacts」か「impact」かを文脈で使い分ける等)、まるで法●審査を受けているような気になりうんざりしたりしますが、そういうところに私は意識が行ってないんだなあと痛感します。インプット(リーディング)が足りないのか、アウトプットの練習が足りないのか。かっこよくなくても、せめて、読み手に負担をかけない文章を書けるようになりたいです。
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by uk-env | 2010-03-09 05:57 | 英語