2009年から2年間、大学院で環境関連学を専攻するため、イギリスにやって来た私達の話 This blog is about us(U&I) coming to UK in 2009 for Environmental Study at master level for 2 years
by uk-env
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カテゴリ:大学(UCL)( 28 )
修論提出
Iです。

一昨日、ようやく修論を提出しました。これで、ESDコースのプログラムもすべて終了!は~、あっという間だったような、まだ1年しか経っていないのが信じられないような。

ESDの修論執筆期間は6月中旬からの約2か月半ですが、お察しの通り、イギリスが最も美しい6月と語学研修をしていた7月はほとんど集中できず、8月に入って第一稿を書きあげるまではプチ鬱になりそうなくらい(?)追い込まれてました。が、8月中旬以降は、スーパーバイザーのRobertが病気休暇をとったため進行がスローになり(いや、自分で研究進めるべきというのは重々分かっていたのですが、モチベーションが。。)。これが理由で9月1日の〆切が1週間延長され、引越し(及びオークニーへの旅行)が綱渡りに。というのも引越し日と提出期限が重なり、引越前日つまり提出期限前日の午後になって、今更Robertから「最終稿にコメントしようと頑張っているんだが、忙しくて…」とメールが到着。え!有難いけどでももう勘弁してください。あわやクーリエ(バイク便みたいな当日配達サービス)を使って提出かと慌てましたが、ともあれどうにか無事提出できました。いやいや疲れた。(オークニーでも、実は、飛行機、ホテルでは、ずっと文献やPCとにらめっこだったんです。歩き疲れてホテルに戻り、睡魔で頭がぐらぐらしている状態で必死に深夜までPCにかじりついてました。)

テーマは、「途上国の森林減少・劣化に由来するCO2排出の削減:REDD」をケーススタディとして(というとちょっと変に聞こえるかもしれませんが)、グローバルな環境問題に対して国際社会が取り得るpolicy instrumentsについて考察するもの。規制的手法の限界を述べ、経済的手法の併用、地域住民の参加の必要性を論じ、現在交渉されているREDDメカニズムの各種オプションについて分析していくものですが、Robertからのコメントは、構成に関するものを除けば、local communityの役割に関する解釈と議論に係る部分が大半を占めていたように思います(テクニカルな部分については、「官僚的な記述を超えていない」というコメントもあったけど)。

そもそもの問題意識は、REDDクレジットを国際炭素市場にリンクさせちゃったら一体どうなっちゃうの?(専門じゃない人に一言で説明しようとすると難しいのですが…途上国が森林減少を止めるべく措置をとった場合に、これによるCO2の排出削減分を売買可能なクレジットとして与え、京都議定書又はその後継枠組みにおいて排出削減義務を課される先進国が、これを、自国の削減の不足分を補うために購入できるようにする、と言えばよいでしょうか。。)というところから出発していたのです。ですが、結局ESDコースで学んだことというのは、持続可能な開発における社会的・政治的な側面で、主流の経済学の関心とは違う(そして、原理的とも言えるくらいlocal主義)。当たり前ではありますが、結局、Taughtコースにおける修論は、コースで何を学んだかの集大成なので、環境・開発に関連していれば好き勝手に書いてよいというものでもなく、視野を広げるべく敢えて仕事に直結というコースを選ばなかったが故に、やや、内容を学校側の期待にadjustしなければならなかった感はありました。

それから、英語的修正の苦労についても書かねばなるまい。本来なら、コンテンツとして詰まったものをまとめてプルーフリーディングにかけるべきなのでしょうが、何と言っても通常のエッセイとは分量が違う(最大15000 words)。チューターFleurに、「頼むからまとめて送らないで、分割して」と言われ、第3章を私が書いている間に第2章をeditしてもらう、という方式で進めました。が、そもそも内容を完全に詰め切れていない状態で書き始めているから、どうしても書いている最中に前に戻って書き直したくなる局面が多々あり、効率は悪かったですね。ま、エンジンかかるのが遅かった私が悪いのでそこは来年への教訓かなと。2000~3000 wordsのエッセイと比べると、彼女が全体像をつかむのにどうしても時間がかかるため、こちらの含意を伝えて適切な表現を探してもらうべく何度もメールでやり取りしました。彼女に直された英語を読み直すと、conciseな文章を書く力がまだまだ全然足りないことを思い知らされます。最後の最後にRobertからの指摘を受けて直した部分は、Fleurに見てもらう時間がありませんでした。そこだけ英語が変だと、読み手は気づくものかしら?

とにもかくにも、提出した瞬間は、何とも言えない解放感に包まれました!翌日が引越しだったので、その後ほぼ徹夜で荷造りしなければなりませんでしたが。引越しについては別途書きます。
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by uk-env | 2010-09-10 07:27 | 大学(UCL)
Crises
Iです。Uさん、お久しぶりと思いきや英語で挑戦ですか。恐れ入りました。

修論がいよいよまずい状況になってきました。テーマはREDD(森林減少・劣化からの排出削減)ですが、当初、クレジット絡みの話がしたいと言っていた根本、つまり国際炭素市場にリンクさせちゃったら一体どうなっちゃうの?という疑問からは、段々離れて行っているような。この世界、先行研究が多すぎて、あれもこれもとやろうとするとどんどん拡散してしまうようです。いずれにしても、最大15000 wordsのこの論文、来週末くらいまでには一通り書き上げないと間に合わないと思われ。

ロンドンに戻ってからのこの一週間は、友人・知人と会ったり、国会議事堂見学ツアーやProms(夏のクラシック音楽の祭典)、美術館等に出かけて残り少ないロンドン生活を満喫したり、と、なかなか本気モードに入れませんでしたが、来週は本当に論文に没頭するしかないと悲壮な覚悟を決めているところ。PhDの友人(ネイティブ)などは「15000 wordsなんて一週間で書けるでしょ」と笑うけれど、英語のdisadvantageはデカイのよ。

他方で、9月からのブライトンでの新生活に向けて、日本からの送金の手立てを考えたり(これまで寮費はクレジットカードで払っていたが、今度は家賃が銀行口座引き落としになるため、当地口座にそれなりの額が必要。ATMで日本の口座から引き出して入金するという手もあるが、為替手数料を考えると銀行送金した方が得)、引越業者に見積もりを頼んだり、と、瑣末ながら面倒なこともいろいろあって。忙しいとなんだか部屋の中も荒れてきます…。
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by uk-env | 2010-08-07 06:53 | 大学(UCL)
成績発表!
Iです。

来週からロンドンを離れて語学学校に通う予定のため、今週は修論ウィーク!と心に決めたのですが…、暑い。雨が降らず、30℃前後まで上がる毎日が続いています。公園には、ビキニとか上半身裸のお兄さんお姉さんがいっぱい。みんな、1年分の日光を浴びようとしてるのでしょうか。日が長いので、夜遊び(?)には最適。週末は友人のフラットでバーベキューパーティでしたが、夕方からということで油断していたら、すっかり日焼けしてしまいました。

前置きが長くなりましたが、今日、修論を除くすべての成績が発表に。詳細は省略しますが、5つのモジュール、残念ながら、というかお恥ずかしながら、結局どれもoverallではAには届きませんでしたね。Term1よりはTerm2、3の方が若干良いので、少しは要領を掴みつつある、のかな?ただ、AをもらったエッセイとB+、Bだったエッセイを比べてみて、力の入れ方と成績が比例しているとは思えず、何が違ったのかイマイチよく分からず、次に活かせる気もあまりしないかも…。

一つだけよ~く分かったのは、(当たり前かもしれませんが)きちんとセオリーを一定の深さで押さえ、conceptual frameworkを確立していないと点数にならないということ。これは、ガーナのフィールドトリップに関するグループ・レポートがBだったことで思い知りました。これまでのプレゼンへのフィードバックから判断して、Aはもらえないっぽいということは想定内でしたが、B+は来るかと思ってた。うちのグループは、現地での情報収集については評価されていたんですが、レポート中にセオリーに関する文献の引用が少なくsecondary researchが弱い印象を受ける、研究フレームワークをレポート全体の中で活かしきれていない、というコメントをいただきました…ははは。私としては今でも、限られたワード数の中で次のステップ―政策につながるrecommendations―に必要な情報を盛り込もうとするとああなるのでは、と思ってしまうんですが、そこらへんのバランス感覚、もう少しアカデミックの世界にadaptしなくちゃダメなようですね。

修論では、そのあたり気を付けてやりたいと思いますが、う~ん、気がつけば〆切まであと2か月になっている…。アクセル踏み込んでいかないと。
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by uk-env | 2010-06-29 07:39 | 大学(UCL)
ESDコース(ほぼ)終了
Iです。

今日で、夏学期が終了。つまり、UCLでの1年のマスターコースも、残るは修論執筆のみです。いやいや、早いものです。

火曜日は、最後の課題であったフィールドワークの個人レポートを提出した後、Oxford大学のformal dinnerにお呼ばれ。フォーマルな装いで集まり、Dean(学部長)のハンマーの合図で食堂へ向かう…なんていうディナーを毎週やっているというのはかなり世間からズレている気もしなくもないですが、ディナーを挟んで、専攻も全く違う人たちとお酒を片手に歓談、の社交タイムは、実は世間に出てから成果を発揮するのかもしれません。国際会議でのレセプションの類がどうも苦手な私ですが、要は、こういう訓練を受けて育っていないということを改めて痛感させられました。え~と、痛感と言えば、ここしばらく学生らしくスニーカーやサンダルで足を甘やかしていた私には、久しぶりのヒール、それも、馬鹿馬鹿しくカバー面積の小さいヒモみたいなパーティシューズは、拷問に近いものがありました…。

水曜日は、翌日提出の修論アウトライン改訂版を手直し。前回のスーパーバイザーとのミーティングでセオリーの強化という課題をもらっているので、そのあたりを中心に…。午後の英語レッスンの後、夜は、Royal Opera Houseで「フィガロの結婚」を。5月に観に行った「椿姫」よりエンタメ要素が多かったですが、4幕を演じきるのにインターバルは1回のみ。つまり前半後半各1時間半以上ぶっつづけで歌うので、演じる方も大変でしょうが、見るほうも結構大変でした。早口の歌が多いし、何より男女の恋模様(&だまし合い)が複雑で、話の展開を追うのに必死。若干疲れました…。
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木曜日は、修論アウトラインを提出した後、語学学校時代の友人とランチ。午後はDPUのコース評価会に出席、終了後、DPU全体でのレセプション。大変なことも多かったけど、コースの友人が一堂に会するのもこれで最後かと思うと、感慨深いですね。

と、盛りだくさんの一週間でした。これで夏学期が終了とは言え、「さあ夏休み!」とは言い難いこのプレッシャー感は、ひとえに先の見えない修論のせい。7月にはロンドンを離れて語学学校に通おうと思っているので、今月中にどこまでやれるか…、旅行もしたいし、実は時間がない!頭痛いです。
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by uk-env | 2010-06-11 08:18 | 大学(UCL)
ラストスパート
Iです。

ガーナのフィールドワークが終わったら余裕ができると踏んでいたのに、とんでもない、先週は久しぶりに、曜日の感覚がなくなるくらいの忙しさでした。コンビニというものがないロンドン、図書館が閉まる22:30まで粘ってから寮に帰ると、あらゆるお店が閉まっていて、晩御飯食べそびれちゃうのが難点。

金曜日に、本コース最後のグループ課題であったレポートを提出。縦の指揮命令系統のないグループでレポートを書くという、非常にやりにくい作業でしたが、病気でガーナには行けなかったグラフィック担当・ドイツ人のRobinも復活し、最後には、ESDの4チームの中でうちのグループに所属して良かった!と思える、達成感のある仕上がりにはなりました。ともかくもこれですべてのグループワークが終了!まだ個人レポートは残っているものの、この1年、ひたすらグループワークの負担に苦しんできた私としては感慨深いものがあります…。金曜日、レポート提出のためのファイルを生協で購入しているとき、一緒に苦しんだイギリス人のSaraが、「終わっちゃうね。寂しくなると思うわ」なんて言ってるのを聞くと、苦しい思い出も美しく思えてきちゃうから不思議です。

日曜日は、コースを締めくくるべく、クラスメイトみんなでHampstead Heathでピクニック。天気予報は数日前まで「雷雨」でしたが、時折暑いくらいの日差しが降り注ぐピクニック日和に。この日は、当てにならないイギリスの天気予報に感謝です。ピクニックのテーマは「各国料理持参で」。「Sushi!」「Okonomiyaki!」というリクエストがありましたが、難易度高いので却下、お稲荷さんを持って行きました。酢飯とイクラがガイコクジンには厳しいかなと思いましたが、予想外の好評。といっても、油揚げは出来あいのパックだし、中身は「すし太郎」なので、完璧な手抜きなんですけど。
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月曜日は、修論執筆のためスーパーバイザーの教官のところへ初の相談に。REDDに関するマーケットの活用をテーマにしたいということだけは決めているものの、具体的なケーススタディを決め切れずにいたのですが、REDD自体がケーススタディと思って良いから、むしろセオリーとケースの関係づけをもっとクリアにしなさい、との由。3年かけるPhDとは違って、3カ月の修士レベルの論文で一番大事なのはそこだよ、と言われました。セオリー、、、苦手なんだよなあ。

明日、ガーナのフィールドワークの個人レポートを出し、週内に修論のアウトラインをrefineしたものを提出すれば、とりあえず今期は終了。夏の満喫と修論の両立を目指して頑張ります…
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by uk-env | 2010-06-07 23:11 | 大学(UCL)
グループワーク最後の難関
Iです。

この1年、散々苦しめられたグループワークも、先週、アクラのフィールドワークについて、最後のプレゼンを終えました。この週末はグループでのレポートという最後の大きな課題に取り組んでいましたが、最後まで苦しみ抜いています…。

たぶん自分が、仕事柄、他人が書いた文章を批判的に書き直す(又はコメントする)ことに慣れているからだろうと思いますが、グループメイトが書いた文章に「文句」をつけるのは、もっぱら私(もちろん、英語的に、ではないですよ。英語は、内容に合意してからネイティブが通しで直す約束)。言葉は選んでるつもりだけど、第三者的に見れば、超~嫌な奴、ってところですね。

個人分担分の〆切は日曜日だったのですが、木曜日からメールベースで個人執筆部分の相互調整をしていたところ、日曜日23時頃になって、それまで反応のなかったイラン人のグループメイトが「このフレームワークはおかしいと思う。今夜自分が直すから、レポート全体書き直さなくちゃいけないかも」と言い始め、さすがにキレそうになりました。そもそも、グループの議論に積極的に貢献してこなかった彼。これまでの議論を尊重する必要、ここまでグループを支え(時には泣きながら)頑張ってきたイギリス人のグループメイトに、これ以上の負担(短時間でのediting作業)はかけられないこと、の説明を試みるも、「僕はこれまでも、そして今も、誰かに負担をかけているつもりはないよ」との返事が。

実は、このイラン人の彼とは、別のグループワークでも度々一緒にやっていて、ホント良い人なんだけど、サブスタンスの話になるとことごとく私と意見が噛み合わなかった(意見が違う、というのでなくて、噛み合わない)。そもそも私の英語が拙いこともあり、おそらく、議論の過程で、先方をカチンとさせていたことがあったと思います。そんなこんなで、プライドが高いのか、こちらの意見に耳を傾けてくれないという印象なんですが、もしかして彼、宗教・文化的に女性蔑視的なところがある?とか、穿った見方もしたくなってくる。

Diversityに富んだ集団で仕事するって、大変。あらためて痛感してます。
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by uk-env | 2010-05-31 09:31 | 大学(UCL)
共同生活
Iです。

忘れないうちに、ガーナでのクラスメイトとの2週間の共同生活について書いておきます。生活を共にすると、今更ながら改めてカルチャーショックを受けることも多く、うちのコースのdiversityを再認識する日々でした。

(時間)
アフリカ・タイムに合わせたのか、みんな時間にルーズ。朝は7時に農地に出発ってことになっているのに、いつも7:45くらいにならないと揃わない。イライラしてもしょうがないけど、朝の時間って大事でしょ~。まあ、レストランでは注文してから1時間は必ず待たされましたからね。「待つ」ことに関しては辛抱強くなったわよ。でもでも、偏見入ってるかもしれないけど、ミーティングでも時間通りに揃うのはいつも決まって先進国出身者(英国、イタリア、日本)。時間に縛られてるっていう見方もあるものの、やっぱり時間に対するコスト感覚って、社会の経済的developmentに付随するのかしら。

(プライベート!?)
今回、私は中国人・イギリス人と3人で部屋をシェア。2人部屋より広いので、よくグループミーティングに使われていました。それは良いんです。でも、部屋に入ってくるなりベッドにダ~イブ!みたいなのは想像してなかった…(これはナイジェリア人の女の子)。あと、男性陣。一応、女性の部屋なんです、見られて困るものがあるわけじゃないけど、ドアを開けた瞬間入ってくるんじゃなくて、「今、いい?」という一瞬の躊躇を期待するのは私だけ?そして、ミーティングが終わってシャワーを浴びるって話になったら出て行ってほしい…。無言のうちにそういう気配りができるデリケートな日本人男性って実はすごいのかも、とちょっと見直しました。

(距離感)
会話する時、妙に「距離」の近い人。話しているとなんだか息苦しくて、一歩一歩下がってしまうんだけど、また一歩一歩詰められる(座っていると逃げられない)。人と人の間の心地よい「距離感」が違うんだと思います。これは、ボディタッチの多寡とは別の話。日本人や英国人は、自分の体の周りに必要な「プライベート空間」が大きいと聞いたことがあります。それを実感した瞬間。

(お金)
これはまあ、自分が社会人だからという要素が大きい気もしますが。例えばレストランで。グループで食べて最後にお会計する時、まあ、少々多めに出してもチップと思えばいいや、って考えるじゃないですか。そういう甘い考え、途上国出身者には許されなくて。請求書をじっくりチェックし、疑問点は店員を詰め、すべて解消してから細かいお釣りまで計算。まあ、当たり前と言えば当たり前で、責めるつもりはないんだけど、ついつい、面倒くさ~と思ってしまうのは先進国出身者の傲慢さなのかな…。タイ人のクラスメイトから、社会人時代の月給は3万円くらいだったとかいう話を聞かされると、理解しなくちゃいけないとも思う。でも、私はその1セディ(約1USドル)の誤差の解消より早く部屋に帰って寝たいよ~。

(打ち上げ)
アフリカですもの、研究テーマは農業ですもの、持って行った服は超カジュアルなのばかり。最後の打ち上げ用にそんなお洒落な服が必要だなんて全く頭になかったですよ。露出の激しいドレスとか、10cm超えていそうなヒールのパンプスとか、みんなよくそんなもの持ってくるよね。同室の英国人が、「私、自分がすごくscruffy(みすぼらしい)だと思うわ」と言っていつものキャミソール着てるのを見て安心して一緒に出かけたけど、ダンスになったらそんな彼女も目を疑うような上手な踊りで注目浴びていました。日本のまったりした飲み会が懐かしいです…。


まあ、もはや周囲の環境に染まることが容易でない年齢であることも確かだし、後は相手を不快にさせない常識の範囲で自分流を貫きつつ、「違い」を面白がるくらいでいくのが良いのかな、なんて思った共同生活でした。
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by uk-env | 2010-05-22 03:30 | 大学(UCL)
修論に、スイッチ
Iです。

前回、ロンドン寒いと書きましたが、一旦、夜間でも気温30度のガーナとの落差に慣れてみると、いやいや、ロンドン、快適です。日も長いし。ロンドン中心部に住みながら、ちょっと歩けば広大な公園の緑に癒されるのは、ほんとに恵まれてるわ。

-St. James’s Park
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-Green Park
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なんてノンビリしたことを言っていますが、フィールドワークも終わったことだし(レポートとプレゼンが残ってますが)、いよいよ修論に本気で取りかからねば。

ガーナに発つ直前に提出した研究計画では、結局、REDD(途上国の森林減少・劣化に由来する温室効果ガス排出の削減)に係る市場メカニズムを題材にすることとしました。スーパーバイザーの教官も決定。第一希望だったRobertですが、この先生、頭良すぎて時々何言ってるのかよく分からないことがあるのと、基本的にアンチ・マーケットなので、若干不安も。

というわけで、大分長いことお留守になってた気候変動の動きのフォローも再開しなければ。UNFCCCの新事務局長も決まった模様。いろいろあっても、やっぱり南アのスカルクヴェイク大臣じゃないの、と個人的には思っていたので、彼が外れたのは残念。米国の「押し」でコスタリカのChristiana Figueresという女性に決まったようです。私はこの方よく知りませんが、バランスの取れた方であることを願うばかり。

AWGの議長テキストも公開されましたね。もはや動きについていけてないし、いつの会合で何があったか頭が混乱してきたので、あれこれ言う立場にないのですが…、ちらっと見た段階では、オプションとブラケットばかりで量も減ってないし、議長テキストってもう少し何と言うか、「こういう方向でまとめましょう!」という議長の信念が感じられるものが出てくるかと期待していたのに、何だかなあというのが正直な印象。ま、それをやったらまた各国言いたい放題グチャグチャになるのかしら。パラごとに読んでいくと、涙ぐましい配慮の数々、コペンハーゲン・アコードを組み込もうとした努力も見て取れますが、早々に睡魔に襲われてきました(というわけでちゃんと読んでません)。

議長シナリオ中の、"In cases where this should prove not to be achievable, the AWG-LCA would need to identify a clear and limited set of remaining political choices.”という「コペンハーゲンの反省」が、何とも痛々しい。気候変動は、役人にとっては政治的過ぎ、首脳にとっては技術的過ぎる問題。交渉の難しさがよくWTOに例えられますが、気候変動は、「科学」という要素も加わります。

9月1日の修論提出期限までに物事が大きく動いてしまうとそれはそれで個人的には困るんですが(REDDは独立で動いてるしなあ)、せめて、世界が「もう気候変動なんてうんざり」にならないよう、前向きな前進を期待します。
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by uk-env | 2010-05-19 04:41 | 大学(UCL)
ガーナから帰ってきました
Iです。

ガーナからロンドンに帰ってきました。ロンドン、寒っ。が、再びやってきたアイスランドの火山灰の影響を受けることもなく、無事帰れて良かったです。今回、リビア・トリポリを拠点とするAfriqiyah Airwaysというちっちゃーい航空会社を利用したのですが、この会社、数日前にヨハネスブルク線で墜落事故を起こしておりまして…。若干不安でした。加えて、火山灰のせいでリビアに留め置かれるなんて事態になった日にはどうなることやら、だったので。カダフィ大佐の肖像画の掲げられたあの灰色の待合室で一夜を明かすなんて、想像もしたくありません。

ガーナ・アクラでは、2週目も調査とプレゼンで過ぎて行きました。学生のプレゼンとはいえ、現地の人々の生の生活に直結する内容を各種ステークホルダーの前で喋るのは、やはり緊張するものでした。

調査地specificな論点はさておき、今回の調査で私が衝撃を受けたのは、この国の文書化の文化のなさでした。調査地は、1960年代の政府による灌漑プロジェクト開始を前に、地元酋長から政府が土地を買い取ったということになっているのですが、どうやら口頭契約だった模様…。境界は不明だし、政府は「買った」と言ってるけど酋長側は「125年のリース」と言っている。もうめちゃくちゃ。まあ、これは独立以前の大昔の話だから目をつぶるとしても、現在進行形の灌漑設備改善計画についても、灌漑開発庁の本庁と、現場の研究開発センターの幹部の言っていることがまるで違う。計画は調整中だと言うので、紙を見せてくれというと、「ない」と…。どうやって調整してるんでしょうか。。。

さて、気を取り直して。アクラを観光で訪れる方なんてそうそういらっしゃらないでしょうが、以下は、参考までに。

(観光)
 今回は結局、観光らしい観光はほとんどしてないですね。そもそもアクラって、大して見るべきものがないと言ってしまえばそれまでなんですが。
 Art Centreという、各種土産物屋が軒を連ねるエリアには日曜日に行ってきましたが、とにかく商売根性たくましいガーナ人に翻弄されて、右からも左からも「Hello my sister!」だの「Oh my friend!」だのと腕を掴まれ、自分のペースでゆっくり見物するという感じではない。思わず彫り物のお面を3つも購入。右から順に、Unity(和)、Wisdom(賢)、Love(愛)という意味だそうですが、家で順番に持ってみたら、Wisdomだけなぜか軽かった…
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 ちなみに今回は行けませんでしたが、アクラから西に2~3時間行くと、奴隷貿易の悲しい歴史の残るエルミナ城、ケープコースト城や、木々の間を吊り橋で渡れるカクム国立公園があります。奴隷貿易城は必見です。吐き気がするくらい生々しい収容部屋とかそのまま残っています。以下は2年前の写真ですが、参考まで。
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(食)
 正直言って、ガーナ料理はあまり私の口には合いません…辛いし、オイリーなんですね。ホテルでは勢い、ピザ率が高くなってしまいました。2年前も毎日ピザだったな。海辺のホテルAfia Beach Hotelのレストランはそこそこいけました。

-Afia Beach Hotelからの眺め
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 あと、最終日にUNDPガーナ事務所の日本人職員の方に御馳走になった中華Dynastyは良かったですね。小泉元総理やパンギムン国連事務総長もお気に入りだとか(選択肢がないという話もありますが)。
 昔話も織り交ぜるなら、今回は行けなかったけどインド料理のHeritageもオススメ。
 ここらへんは、全てアクラ随一の繁華街Osuに集まっています。メインストリートはOxford Street。ロンドンのOxford Streetとはまるで別物ですが。


えーと、ほとんど誰の参考にもならなそうなことに気付いたので、今日はこの辺で。2週間のクラスメイトとの密着生活に関する感想は、また今度にします。
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by uk-env | 2010-05-18 06:41 | 大学(UCL)
Ashaiman
Iです。

ガーナ滞在も一週間を過ぎました。いまだにガーナ人の英語が聞き取れないのを除けば、順調に楽しんでいます。

今回DPUの我がコースESDは、4組に分かれてアクラ及びその周辺の都市近郊農業について研究しています。私のグループは、アクラの隣町Ashaimanという新しい市に位置する、政府主導で灌漑プロジェクトが進められた場所。ガーナ政府が、世銀やIMFの指導の下に政府の介入を縮小した90年代以降、灌漑施設の老朽化が進み、日本(JICA)がガーナの灌漑農業モデル地区の一つとして支援してきたところです。日本から来たというと、それだけで、日本のおかげで助かっているよ、と歓迎されるのは、やはり嬉しいものですね。こちらも、学生という立場なりに何らかのRecommendationを策定しなければならないのですが、私の浅薄な知識の範囲で思いつきそうなことは既にJICAがやっているか、やってみてもうまくいかなかったか、という感じで、なかなか良いアイディアが浮かばないのが正直なところです。

他方で、日本の援助があったが故に、農民の間にお上に頼る意識が醸成されてしまっているような気がするのも事実。何と言うのでしょうか、「援助受け」慣れしているような感じを受けました。

とはいえ、ゴミゴミしたアクラ及び近郊の町の中にあって、調査地は緑の農地が続く非常にのどかなところで、癒されます。問題は、農地のそばに地権なしに勝手に家を建てて住む人が増えていて、彼らが灌漑施設にゴミを捨てたり、洗濯したり、用を足したりするために、農業用水の汚染が深刻化している、ということです。
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明日一日だけオフですが、寝不足解消の朝寝坊と、グループミーティングで、一日が過ぎて行きそうな予感。頑張ります。
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by uk-env | 2010-05-09 10:23 | 大学(UCL)