Iです。
おそらくイギリス生活最後の旅となるであろう西スコットランド・Argyllアーガイル地方への旅は、お天気にも恵まれ、もう一度スコットランドの自然の素晴らしさを堪能する機会を与えてくれた神様に感謝、感謝。昨年の夏ハイランドを一周した際、一目で恋に落ちたLomond湖の西を北上するA82号線を、今回は途中で西に折れて、海へ向かいました。
【Oban オーバン】
今回拠点とした港町です。古くから保養地として人気のあったこの小さな町自体には、さほど見るべきものはないのですが、ここから、インナーヘブリディーズ諸島への船がたくさん出ているので、アイランド・ホッピングの拠点には打ってつけ。Mull島行きのフェリーも、町の小ささに似つかわしくないほど立派です。
【マル島へのフェリー】
フェリーで45分の船旅ですが、内海のため波がなく、ほとんど船も揺れません。左手にObanの真向かいにあたるKerrera島の緑を間近に見つつ、右手にArgyll本土の美しい山々を遠くに眺める、とても景色の美しい船旅で、gorgeousの一言に尽きます…。
- Obanの北側に立つDunstaffnage城
- 真っ青な空・海!
- Lismore灯台
- Mull島で一番に迎えてくれるDuart城
【The Isle of Mull マル島】
スコットランドで4番目に大きい島。島内で一番大きな町Tobermoryは、Obanからのフェリーが着くCraignureからバスで45分ほど北上したところにある、おもちゃのようにカラフルな家が立ち並ぶ可愛い漁師町です。Tobermoryの港には、1588年にスペインのアルマダ艦隊の攻撃を受けて逃げてきた船が、金貨をザクザク積んだまま沈んだという伝説があって、今でも時々宝探しが行われているとか。
【The Isle of Iona イオナ島】
マル島を西に横断すること1時間余り。西端のFionnphortの目と鼻の先にある島がイオナ島です。ここは、6世紀に聖コロンバがやってきて、スコットランド・北イングランドのキリスト教布教の拠点とした歴史のある場所。この辺りの島によく見られる真っ白な砂浜と透明な海がとても印象的。
【The Isle of Staffa スタファ島】
そもそも今回Argyllを最後の旅に選んだのは、この無人島スタファ島に行きたかったから。19世紀初頭にメンデルスゾーンが訪れて「フィンガルの洞窟」を作曲したその洞窟がここにあります。北アイルランドのジェイアンツコーズウェイのあたりにも見られるという、不思議な六角柱からなる奇妙な姿。この日は海も穏やかで、上陸できてラッキーでした。
【食!】
食べ物に期待しちゃいけないイギリスにあって、スコットランドの海沿いは別格だと思われます。Skye島Portreeのシーフード天国と比べると、若干お店を選ぶ必要があるように感じましたが、Obanの港周辺にはテイクアウェイのショップも多く、気軽に海の幸を堪能できます。
また、シングルモルトが好きな方には、アイラ島を始め、アーガイル地方の蒸留所めぐりはたまらないでしょうね。ObanにもTobermoryにも蒸留所、あります。日本人はすごいなと思うのですが、蒸留所に行くと必ずと言って良いほど日本人を見かけます。お酒にかける日本人の情熱って、さすがですね。