2009年から2年間、大学院で環境関連学を専攻するため、イギリスにやって来た私達の話 This blog is about us(U&I) coming to UK in 2009 for Environmental Study at master level for 2 years
by uk-env
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My supervisor is 'Japanese'
Iです。

夏学期も半ば。今期は授業は必修の研究方法論だけで、後は自分のペースで修士論文のための研究を進めていくことになっています。この時期、試験期間という大学も多いですが、1月に試験が済んでしまった私は、おかげで修論だけを考えれば良い環境。

さて、私の修論スーパーバイザーなのですが、春学期に履修して大変ためになったエネルギーの授業を教えていたSteve。彼、イギリス人のくせして、とっても真面目。授業もいつも淡々としていて、内容は面白いのに惜しいな~と思うことも多々あったのですが(偉そうですいません)、授業の構成はすごくしっかりしているし、時間をかけて事前準備をしているのが伺えます。そう、印象として、まるで日本人。

私が「修論のプロポーザルのドラフトを書いたので見てください」とメールを送れば、翌日には詳細なコメントが返ってくるし。そう言えば、春学期中に提出した政策提言書のコメントも翌日に送られて来ましたね(しかも詳細)。イギリスの相場観からすると、こういう感覚はあり得ませんから、普通。

仕事し易い相手であることは確かなんですが、結構プレッシャーにもなります。今日大学のカフェで、同じ職場の先輩と久々に会ってランチしているところに、Steveが登場。一人で黙々と論文を読んでいる姿に、私としてはそそくさと退場したくなりました(もちろん一声挨拶しに行きましたけどね)。

ちなみに肝心の修論の内容は、英国の気候変動政策に関して専門家の立場から意見を述べる気候変動委員会の評価を行う予定です。2008年の気候変動法に基づき設置された専門家集団で、2050年の削減目標や、炭素バジェット(5年毎の期間において英国が排出できる炭素の上限)などの重要なイシューについてrecommendationを策定します。法律上、主務大臣はこれを「考慮」することが求められており、recommendationに反する政策決定を行う場合は理由が必要になります。しかし、国際交渉は停滞、景気は引き続き低調、といった状況において、今月決定された第4次炭素バジェット(2023-2027)の策定に当たっては、経済官庁が気候変動委員会のrecommendation受容れに難色を示すという経緯もありました(結局首相判断で受容れ)。低炭素社会の構築に向けて、政府(政権という意味合いの強いgovernment)の短期的な政治的インセンティブに左右されず、確固たる長期的道筋を描くことを目指して導入された気候変動委員会という独立機関ですが、果たして、その目的がどれほどに達成されているのか、調べていきたいと思っています。
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by uk-env | 2011-05-24 08:05 | 大学(Sussex)
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