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2009年から2年間、大学院で環境関連学を専攻するため、イギリスにやって来た私達の話 This blog is about us(U&I) coming to UK in 2009 for Environmental Study at master level for 2 years
by uk-env
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Spring term overview
Iです。

春学期も2週間が過ぎました。5分の1が終わった…と思うと焦ります。冬休みボケか、試験・エッセイの疲れか、どうも今週はしんどくて。

今学期はこんな感じ。2つの選択科目はいずれも、SPRU(Science and Technology Policy Research: 科学技術政策研究所)が開講する授業に参加する形になっています。

【選択科目:エネルギーと気候政策】
 「気候変動問題とエネルギーはコインの表裏であり、…」。気候変動を仕事でやっている時、エライ人のスピーチやら会議の成果文書やらで、何度このフレーズを使ったことか知れません。しかし、なーんにもエネルギーのことを分かっていない気がする私。このモジュールで一通りエネルギー関連の政策を押さえておきたいところですが、ここまでの授業を聞いての感想としては、かなり内容を詰め込んでいるため、ちゃんとリーディングこなさないと消化不良になりそう。
 プレゼンは、再生可能エネルギーの普及促進策を選びました。学期内に、プレゼンの内容を踏まえて政策提言書(アカデミックな論文形式でなく、忙しい政策決定者向けに分かり易く書くもの)を書き、これに加え、5000 wordsのタームペーパーが課されるという、ややハードなモジュールです。週当たり、2時間のレクチャーと2時間のセミナー。

【選択科目:サステナビリティのためのイノベーション】
 正直に言うと、選択科目から消去法で選んだ感のあるこの授業、気候変動specificなわけではなく土地勘がないため、全体像をつかむのに苦労しています。始まったばかりということもあってか、授業も抽象的な話が多く、タームペーパー(5000 words)のテーマがまだ全然浮かんできません。セミナーがまた結構大変そうで、3週目に向けての課題は、グループごとに選んだ本を丸ごと一冊読んできて議論し、発表すること(私のグループはTim JacksonのProsperity without Growthという本を読みます。とってもおもしろそうなのですが、いかんせん、一週間でどれだけ読み込めるものかしら)。こんな調子で毎週課題が出そうな予感があり、ちょっと脅えています。SPRUはイノベーション研究では有名らしいので、しっかり学びたいところですが。。こちらも、レクチャー2時間+セミナー2時間。

【必修科目:研究方法論】
 修論執筆の準備のためのモジュールですが、実はまだ始まっていません。本来、修論の提出期限は9月なのですが、仕事の都合で7月には帰国しなければならない私としては、そろそろ修論も気になってきており(自分の研究に着手できるか否かは別として)、早く始めて欲しいところです。まあ、この手の「方法論」を体系的に教えてくれるとすれば、有難い話。しかし、学際的なコースゆえ、自然科学的なアプローチをとる学生と社会科学的なアプローチをとる学生とがいるはずで、一体どういう授業になるのでしょう。裏ではどうやら、コースの親元である地理学部(自然科学系)が、政策的な側面のヘルプを得るべくSPRUに力添えを頼んでいるが、組織が違うため、教官の費用云々で揉めているらしい。どこの世界でもありそうな話ですが、新設コースゆえの落とし穴とも言えそうです。

【ケンブリッジ英検CPE対策コース】
 英語力の伸びなさに危機感を覚えて取ってみたコース。CPEというのはケンブリッジ英検最高峰で、ネイティブでも落ちることがある(担当教官談)という、とても私の英語力では手の届かない試験です。試験を受ける覚悟はまだないけど、モチベーション維持に役立てば、と参加してみました。…が、既に惨敗状態。クラスは、私以外はすべてヨーロッパ人、それも、フランス・イタリア・スペインみたいなバリバリ訛りのある人達じゃなく、スウェーデンとかドイツとか、ちょっと聞いたらネイティブかと思っちゃうような感じの学生たち。どうやら、英語を使うことに何らストレスはないが、母国語が英語でないため、就職活動に当たってCVに英語力を証明する資格試験の結果を書く必要があり、故に最高峰のCPEを取っておきたい!ということらしい。既に2回、「このクラスが私のレベルに合っているか自信がありません」と担当教官に訴え出るに至るほど、厳しい環境でございます。とりあえずもう少し様子を見てみようね、と言われて頑張っていますが、留学2年目も後半に差し掛かろうとしている今、とりあえずしっかり挫折感を味わわせてくれる場所です♪毎回宿題もあり。

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このほかにも興味のある授業はあって、少人数で議論するセミナーへの参加は認められないにせよ、レクチャー形式の授業を聴講することは可能なのですが、秋学期よりずっと拘束時間が増えた今期、既にリーディングが追いついていないことを考えると、まずは目の前のやるべきことをきちんとこなしていきたい今日この頃です。
by uk-env | 2011-01-22 08:04 | 大学(Sussex)
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