Iです。スコットランド紀行最終回。
【~Inverness】
スカイ島Portreeからバスと電車を乗り継いで、インヴァネスへ。後ろ髪を引かれる思いでスカイ島を後にし、スコットランド本土とスカイ島の間の海峡の町Kyle of Lochalshからは、車窓の風景の美しさで知られる鉄道Kyle Lineでの旅。この雄大な景色も段々新鮮味が薄れてきてしまったなあ、なんて贅沢なことを考えていました。
-ゲール語が併記された道路標識
インヴァネス自体は、半日もあれば十分回れる小さな町。この町が世界的に有名なのは、ひとえにあのネッシー君のおかげ。ネス湖のクルーズを楽しみましたが、残念ながら(?)ネッシーは姿を見せず。でも、深い湖の黒々とした色を見ていると、伝説を信じたくなる気持ちも分かるような気がしてきます。
-町の中心から10分も歩くとこんな感じ
-何となく憂いを帯びたネス湖とアーカート城
【~Aberdeen】
そして、インヴァネスから電車で最後の目的地アバディーンへ。長旅続きでやや疲れが出てきたので、1日は、アバディーン中心地から離れた郊外、ディー川のほとりの13世紀の貴族の邸宅を改築したホテルで、ただ本を読んだりしてのんびり過ごしました。イギリスにいると、多くの川が自然のままに残っていることを羨ましく思います。日本は気候も地形も違うから、防災上やむを得ないのかもしれませんが、あそこまでコンクリートで固めるほかになかったのかしら、と思ってみたり。
-ゆったり流れるディー川
最終日はアバディーンを散策。あまり見どころの多い町ではないですが、古い街並みの残るOld Aberdeenは雰囲気ありますね。トマス・グラバーのお墓があるというので行ってみたSt. Machar’s Cathedralは、大聖堂の天井が非常に美しかったです。グラバーのお墓自体は、あっけないほど簡素なもの。長崎の出身だというと、大聖堂の方が案内してくれました。
-St. Machar’s Cathedral
-グラバーのお墓
-港町の雰囲気いっぱい
アバディーンからは、飛行機でロンドンへひとっ飛び。が、最後の最後でちょっとしたトラブル。空港までバスで向かおうとしたのですが、バスの乗り場(ホーム)が分からない。バス・ステーションの職員に聞いてるのに、みんなが違うことを言う。最後に捕まえた職員に「誰に聞けばいいのよ!」と文句を言うも、彼が同僚に聞きに行っているうちに、出発時刻を過ぎてしまった。30分前に来たというのに。「次のバスを待つしかないね」とのたまう職員に悪態をつきつつ(次のバスは1時間半後!)、電車で行く道を探る。Brit Railのおじさんはとっても優しくて、電車を降りた後の行き方まで丁寧に教えてくれた。捨てる神あれば拾う神あり。しかしまあ、早めに空港に行くことにしておいてよかった…。
今回私は、グラスゴー、フォート・ウィリアム、スカイ島、インヴァネス、アバディーン、というコースでしたが、アバディーンから、ゴルフの聖地セント・アンドリュース、エジンバラ、と東海岸に沿って南下するのが、スコットランド一周の王道コースのようです。日程的に思わずスカイ島をスキップしそうになると思いますが、個人的には、スカイ島の大自然の中のドライブは外せない!是非、日の長い夏に旅されることをオススメします。夏の美しさは最高ですが、冬が厳しければこそのこの美しさなのかもしれません。