2009年から2年間、大学院で環境関連学を専攻するため、イギリスにやって来た私達の話 This blog is about us(U&I) coming to UK in 2009 for Environmental Study at master level for 2 years
by uk-env
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一山越え(今期も前半戦終了)
Uです:

久しぶりの投稿ですが、早くも前半5週が終了して、授業期間だけで言うと75%が完了したことに。そんな感慨に浸ったのは昨日の16時にエッセーを出し終わった後でした。

今週は前半戦のフィナーレ、プレゼンテーションとエッセーがありました。両方ともテーマは国際環境協定。

・プレゼンでは、京都議定書に否定的な学者の新提案を、3つにカテゴライズ(①目標は最初は緩く、後から厳しく、②途上国の抜本参加、③市場メカニズムの更なる活用)し、この主張と現実の交渉(COP15)を比較するというテーマにして、議論しました。個人的に興味深かったのは国際トービン税の推進主体をどこにするか(UN、G20、世界政府など)。しかし、金融取引の上っばねを気候変動に使おうというこの税、どうやって金を集めようかという一点に尽きていますね。年間10兆円の途上国支援をしようとなると確かに工面の問題が一番大変ですから。さて、日本の立ち位置はどこに置くべきなのでしょうか。

・エッセーは、「国際環境協力はその必要性が乏しい時に成立する傾向がある」という学説を批評的に論証せよ、というお題を選択。この主張、理解するのに時間がかかりました。言い換えると、「効果的な合意はフリーライダー問題がよりおこりやすいので、国際環境合意は中身が乏しいものになりがち」。さて、結論としては、
●セオリーでは、より環境問題が深刻で、その対策コストも高い時にただ乗り利益が大きくなり、ゲーム理論によると、自分の利益を最優先する結果、合意に結びつきにくいと言えるかもしれないが、一方で、国際コミュニティの一員としての日頃からの数ある案件を常に協議している関係上、エゴを主張しにくい状況や、条約のデザインにインセンティブ措置を盛り込むことでフリーライダーは回避可能であるとも言える。
●オゾン保護のモントリオール議定書や気候変動の京都議定書を見ると、現実は理論のように単純ではなく、個々の国の状況を踏まえる必要があると。特に、パワフルな国が対策利益を享受できるか、が大きなポイント。すなわち、彼らは交渉をリードする力を持ち、資金や技術供与を通じたインテンティブを他国に与えることができるから。
●この点、気候変動は深刻で、ビッグパワーが利益を得られない典型的な問題。ただし、科学による解明やPolluter Pay Principleによる他国で発生する損害も自国のコストに含めるコストベネフィット分析を各国が適切に行うことで、適切な合意が得られやすくなると結論。(エッセー全文(英語)はコチラ

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環境国際合意はホットな研究分野と言え、エッセーを執筆中にも新しい論文が出てくるので、それもチェックして、といった状況でした。そんなこともあり、これでもか、というぐらいとことん時間を使い(担当教官に3回も相談(経済学がよく分からない。理論がシンプルすぎる。)、クラスメートと何度も議論(みんなで混乱。最後まで紆余曲折)、3,000字のところオーバーし1000字カット、2度のプルーフリーディング、提出締め切り2分前に終了)、消耗しつくした感があります。(クラスメートはふぁっくふぁっく言いながら提出してました)。次回のエッセーではもう少しスマートにできるようにしたいですね。

エッセーと言えば、前期に出した2本のエッセーフィードバックが返ってきました。結果は両方ともメリットに足らないパス(57,58点)。コメントがあまりにも少ないのが何とも次に活かせない感じです。

次は来週末に控える論文のプロポーザル提出です。論文のテーマを未だに絞れていないので、1週間でどこまでできるか、まあ何とかなるでしょう。

昨日はエッセーの打ち上げがあり、今日は旧正月のため、中華街にクラスメートと繰り出そうと思います。つかの間の一息を楽しみます♪
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by uk-env | 2010-02-13 20:36 | 大学(LSE)
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